2026/07/06 16:03
暑い季節になると、運動後のクールダウンについて考える機会も増えてきますよね。
ホースで馬体を十分に冷やし、呼吸や様子を確認しながらゆっくり体温を下げていく。
これは昔から変わらない基本です。
一方で近年は、その後のクールダウンまでサポートするアイテムも少しずつ増えてきました。
クーリングラグやクーリングブーツ、ネッククーラーなど、
海外では暑さ対策を目的とした用品の選択肢が以前よりも充実してきているように感じます。
LAURO Tackのブログでも以前、
Waldhausen W-Health & Care Ice Layer Cooling Rug
EQUITHÈME Cool & Dry Sheet Fresh
をご紹介しました。
どちらも、水を利用した気化熱によって運動後のクールダウンをサポートするクーリングラグです。
👉 Waldhausen W-Health & Care Ice Layer Cooling Rug の記事はこちら
👉 EQUITHÈME Cool & Dry Sheet Fresh の記事はこちら
そして今回、新たに気になる商品が発表されました。
LeMieuxの「Crystal Cooler Rug」です。

記事執筆時点ではInstagramやFacebookなどのSNSで発表されたばかりで、
公式サイトにもまだ商品ページは掲載されていません。
まさに海外で発表されたばかりの最新アイテムです。
クーリング用品は少しずつ進化を続けています
以前は、運動後のクールダウンといえば、ホースで馬体を冷やすことが中心でした。
もちろん、その考え方は今でも変わりません。
その一方で、「馬体を冷やしたあと、どうやって効率よく熱を逃がすか」
という部分にも注目が集まるようになりました。
その代表的な考え方が、水分が蒸発するときに熱を奪う気化熱を利用したクーリングラグです。
以前ご紹介したWaldhausenやEQUITHÈMEも、この考え方を取り入れた商品でした。
そして今回は、その流れの中でLeMieuxも新しいアプローチを取り入れた商品を発表しました。
Crystal Cooler Rugとはどんな商品なのでしょう?

LeMieuxが今回採用したのは、商品名にもなっているCrystal(クリスタル)です。
公式情報によると、このラグには冷水で反応するクリスタルが組み込まれています。
使用前に冷水で十分に濡らすことでクリスタルが水分を保持し、
その水分が蒸発していく間も冷却効果が持続するよう設計されているそうです。
ラグ全体がクリスタル素材というわけではありません。
本体は通気性を重視したメッシュ構造を採用し、
背中からトモにかけての主要な筋肉群の上にクリスタルゾーンを配置することで、
冷却したい部分を重点的にサポートする設計になっています。
LeMieuxはメーカー試験として、「30分で馬の体表温度を10℃低下させた」という結果も紹介しています。
もちろん現時点ではメーカー発表の情報ですので、実際の使用感やさまざまな環境での評価は、
これから少しずつ分かってくるのではないでしょうか。
基本となるクールダウンは変わりません

Crystal Cooler Rugは、ホースで馬体を冷やす代わりに使う商品ではありません。
LeMieuxも、まず馬体を十分に冷却したあとに使用することを前提としています。
つまり、
- ホースで馬体を冷やす
- 呼吸や状態を確認する
- Crystal Cooler Rugでその後のクールダウンをサポートする
という流れで使う商品です。
基本となるクールダウンを大切にしながら、その後のケアをサポートする新しい選択肢と言えそうですね。
LeMieuxが参入したことに驚きました
個人的に今回一番興味を持ったのは、商品の性能だけではありません。
LeMieuxがこのカテゴリーに取り組んできたことです。
正直なところ、このカテゴリーはこれまで一部のメーカーが積極的に取り組んでいる印象がありました。
もちろんWaldhausenやEQUITHÈMEのように、以前から魅力的な商品を展開しているブランドもあります。
ただ、LeMieuxのように世界中で多くのライダーに支持されているブランドが、
新しいクーリングラグを発表したことには少し驚きました。
もしかすると、ヨーロッパでも運動後のクールダウンやリカバリー用品というカテゴリーそのものが、
以前よりも評価されるようになってきているのかもしれません。
もちろん、それが正しいのかはこれから分かってくることです。
それでも、大手ブランドが新しい技術に投資し、
新商品として送り出してきたという事実は、このカテゴリーの可能性を感じさせてくれます。
日本だからこそ気になるポイントも
この商品を見ていて、もう一つ気になったことがあります。
それは、日本の気候との相性です。
気化熱を利用したクーリング用品は、水分が蒸発するときに熱を奪う仕組みです。
だからこそ、「どれだけ水をかけるか」だけではなく、
「どれだけ効率よく蒸発させられるか」も大切なポイントになるのではないでしょうか。
ヨーロッパと比べると、日本は高温多湿な日が多くあります。
湿度が高い日は、水分が思うように蒸発しないこともありますよね。
だからこそ、通気性を高めたり、新しい冷却素材を取り入れたりといった工夫は、
日本のライダーにとっても興味深いポイントになりそうです。
Crystal Cooler Rugが採用しているメッシュ構造やクリスタルゾーンも、
日本の環境ではどのような使用感になるのか、とても気になります。
このカテゴリーは、まだまだ正統進化を続けていきそうです
今回のCrystal Cooler Rugは、まだSNSで発表されたばかりの新商品です。
これから公式サイトの商品ページが公開され、実際のレビューも少しずつ増えてくることでしょう。
現時点では、「従来品より優れている」と断言することはできません。
それでも今回の発表を見ていて感じたのは、
クーリング用品というカテゴリーが今も正統進化を続けているということです。
ホースで馬体を冷やすという基本があり、その後に気化熱を利用したクーリングラグが登場しました。
そして今回は、その流れの中でLeMieuxも新しい冷却素材というアプローチを取り入れた商品を発表しました。
これまでの考え方を大きく変えるというより、
その積み重ねの中で少しずつ新しい技術が加わっているように感じます。
そして、その動きがLeMieuxのような大手ブランドから出てきたことも、とても印象的でした。
数年後には、今ではまだ珍しい技術が当たり前になっているかもしれません。
特に日本のような高温多湿な環境では、「いかに効率よく熱を逃がすか」というテーマは、
これからますます重要になっていくのではないでしょうか。
だからこそ、このカテゴリーがこれからどのような進化を見せてくれるのか、とても楽しみにしています。
