2026/11/06 10:00
障害を跳ぶ馬の胸元にある革のストラップ。
見慣れていても、どこにつながっているかまでは意識していないかもしれません。
すっきりした形もあれば何本ものストラップが通るものもあります。
競技の写真を見ると同じ胸がいでも随分違って見えますよね。
色や革の質感に加えて、取り付ける場所や調節できる部分まで分かると選ぶ理由も変わってきます。
今回はDy’onの胸がい3タイプをご紹介します。
乗馬用品の中でも少し複雑に見える装備を、胸前から鞍へ順番にたどってみませんか。
🐎 胸がいは何に備えるものなのでしょう?
胸がいの主な役割は鞍が後方へずれるのを抑えることです。
胸前を通る部分と鞍側の取り付け部分をつなぎ、鞍の位置を保つために使います。
英国馬術協会(BHS)も鞍の後方へのずれを防ぐ馬具として説明しています。
走行や跳躍のあるクロスカントリーでもよく見られる装備です。
胸がいを見るときは馬の胸を覆う部分だけでなく、
その先が鞍のどこにつながるのかにも注目してみてください。
そこが形の違いを理解する入口になります。
なお、胸がいを付けることと鞍そのものが馬に合っていることは別の話です。
鞍の位置が安定しないときは腹帯や装着位置も含めて見直したいところです。
胸がいだけを短くして解決しようとせずに、まず鞍がどう収まっているかから見ておきたいですね。
🧩 ストラップを三つの部分に分けてみると?
胸がいを一度に理解しようとすると金具や革の本数に目が行きがちです。
まずは胸前の部分と鞍につながる部分、前肢の間を通る部分に分けてみましょう。
胸前の部分は馬の胸に沿って配置されます。その左右から伸びる部分が鞍側へつながります。
前肢の間を通るストラップを持つ形では、下側が腹帯につながります。
このうち、どこにつなぐ構造になっているかで装着した姿が変わります。
同じような革の輪に見えても使う場所が違うことがあります。
鞍側の取付金具と胸がい本体に付いた追加のDリングも、役割を分けて見ておくと分かりやすいですね。
🧵 Vorderzeug D Collection by Dy'on Black

革のストラップに約6cmの伸縮部分を組み合わせた胸がいです。
鞍へ取り付けるナスカンと追加のDリングを備えています。
ブラックの革にクリーム色のステッチを施したデザインです。
D Collectionの頭絡などと色や仕上げをそろえる楽しみもあります。
この商品で注目したいのが伸縮部分です。
革のストラップだけで全体を構成せずに、動きに対応する部分を設けています。
「6cm」は伸縮部分の長さを示す説明です。6cmまで伸ばして使うという調整量の案内ではありません。
寸法がどの部分を指すのかを読むと商品説明の理解が深まりますね。
ナスカンは毎回の付け外しに使う金具です。
長さを整えるバックルとは役割が違うため、着脱する場所と調節する場所を分けて見てみてください。
追加のDリングは補助具の取り付けに使うためのものです。
リングの数をそのまま胸がいの「取付点の数」と数えないことも覚えておきたいところです。
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Vorderzeug Anatomisch D Collection by Dy'on Brown

5点で取り付ける構造と調節可能なブリッジを備えた胸がいです。
約6cmの伸縮部分を設け、肩周辺に沿うカーブ形状を採用しています。
5点というのは取り付ける場所の数を指しています。
一般的な5点式は鞍の左右のDリングと左右の託革、そして下側の腹帯へつながる構成です。
託革は腹帯を留めるために鞍から下がっている革の部分です。
鞍のDリングへつながる部分とは別の位置にあるため、装着写真では上下にストラップが分かれて見えます。
このモデルでは腹帯へつながるループを取り外せます。
メーカーも取り外して別の構成に変更できることを特徴として挙げています。
つまり、ストラップが多い外観だけが特徴なのではなく構成を変えられる商品なのですね。
ただし、取り外せるから好きな位置に付け替えてよいという意味ではありません。
メーカーが想定している構成と使う鞍の取り付け部分を合わせて確認します。
ブラウンの革を選ぶ楽しみとともに、複数の部分で位置を整えられる構造にも目を向けてみませんか。
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📐 Vorderzeug mit langer Brücke Verstellbar D Collection by Dy'on Black
長さを調節できるロングブリッジを備えた3点固定式の胸がいです。
肩周辺に沿うカーブ形状と約6cmの伸縮部分を取り入れています。
ブリッジは左右をつなぐ部分を指します。
この商品では首の上側を通って左右をつなぐ部分に注目すると、
ロングブリッジの形が分かりやすくなります。
胸前の形だけでなく上側の長さも調節できることが特徴です。
胸がいの位置を考える際は、左右をつなぐ部分も含めて全体を見ていくのですね。
5点式と比べると取付点の構成が異なります。
同じ場所を違う本数で留めているというより、どこへつながる設計なのかを見比べたいところです。
また、商品名の「長い」は馬のサイズを示す言葉ではありません。
ロングブリッジという構造とPony・Cob・Fullなどのサイズは分けて確認します。
同じブラックでも1点目とはストラップの配置が異なります。
色をそろえて見比べると形の違いにも目が向きやすそうです。
👉 Vorderzeug mit langer Brücke Verstellbar D Collection by Dy'on Blackの詳しい情報はこちら
💡 3点と5点は、数の次にどこを見るとよいのでしょう?
取り付ける場所が増えると調節して見る部分も増えます。そこで先に確かめたいのが使う鞍の構造です。
商品が指定する取り付け部分があるか。ストラップがどこを通るか。
各部分に調節の余地があるか。まずはこの三つを整理すると比較しやすくなります。
3点と5点という数字だけでは、個々の馬や鞍への適合までは判断できません。
Pony・Cob・Fullなどのサイズ名も選ぶ入口です。
Fullという名前だけではブリッジの長さや各ストラップの調節範囲までは分かりません。
使いたい形を絞ってからサイズ表と各部の案内を読む流れがよさそうです。伸縮部分も同じです。
動きに対応するための工夫ですが、長さが合わない状態を自動的に補ってくれるものではありません。
馬体に合う位置へ調節したうえで使う構造として見ると、伸縮部分とバックルの役割が分かれてきますね。
🧷 止まっている姿だけで判断してよいのでしょうか?
胸がいは動く馬に使うものです。
装着したときの見た目に加えて、動いた後の位置や左右の収まりも確かめたいところです。
一か所のバックルを調節したら胸前と鞍側の両方を見直してみましょう。
穴の位置を覚えることは便利ですが、収まりまで毎回同じとは限りません。
BHSは一般的な胸がいのフィットの目安として、首の上側に指4本分と胸前に拳一つ分の余裕を挙げています。
ただし、形が異なる製品へ同じ数字を機械的に当てはめるためのものではありません。
製品ごとの装着案内と合わせて余裕を確かめるための参考になります。
胸がいは締め切って動きを止めるというより、
馬の動きを妨げずに役割を果たせる位置を探すものと考えると分かりやすそうです。
二股のパーツも付いているときは?
胸がいの商品写真で先端のリングに手綱が通っている場合は、
ランニングマルタンガールのフォークが組み合わされています。
胸がいは鞍の位置に関わる部分。フォークは手綱へ作用する部分です。
一緒に使っていても役割は分けて考えられます。
写真に両方が写っていても販売単位まで同じとは限りません。
フォークの付属範囲は商品説明で確認しておくと迷いにくくなります。
🛍️ 色を選ぶ楽しみに、構造を見る楽しみも
今回の3タイプには伸縮部分や取付金具といった共通点がありました。
一方で取付点やブリッジ、取り外せる部分には違いがあります。
乗馬用品を通販で選ぶときは好みの色を入口にしてもよいですよね。
その先で装着写真をたどってみると、自分が選ぼうとしている形の理由も見えてきます。
LAURO Tackでは、胸がいやマルタンガールをこちらのカテゴリでご紹介しています。
