2026/11/01 10:00


次のゼッケンは何色にしよう。イヤーネットとそろえるならこの色かな。


乗馬用品を探していると、色やデザインを見比べる時間も楽しいですよね。


好きな一枚を持っていくとレッスンが少し待ち遠しくなることもありそうです。


そのゼッケンを裏返してみると、表からは分からなかった違いが見えてきます。


さらりとした布。細かなメッシュ。ふわふわしたフェイクファー。


馬の背中に触れる部分にもさまざまな工夫があるのですね。


表は自分の好きな色やデザインから。裏は馬の背中に触れる生地にも目を向けて。


今回は素材と裏地を手がかりに、乗馬用ゼッケンの選び方を考えてみましょう。


💧 汗をよく吸う生地は乾くのも早い?


ゼッケンの商品説明でよく見かける「吸水性」「吸湿性」「速乾性」。


似た印象ですが、見ている性質は少しずつ違います。


吸水性は液体の水を取り込む性質。


吸湿性は空気中の水分を取り込む性質です。


速乾性は濡れた後の乾きやすさを指します。


さらに汗を生地の中で移動させたり広げたりする働きもあります。


英語の商品説明で見かける「wicking」は主にこの水分を移動させる働きです。


身近な例なら、よく水を吸うタオルを思い浮かべてみてください。


水をたくさん吸えても厚く畳んだままではなかなか乾きませんよね。


ゼッケンでも「汗を受け止めること」と「取り込んだ水分を逃がすこと」


は別の視点で見ていくと分かりやすくなります。


綿にも水分を移動させやすくする加工があります。化学繊維でも生地の構造や加工によって性質は変わります。


「綿だから」「ポリエステルだから」という素材名だけでは分からないこともあるのですね。


🌬️ 通気性のよい裏地なら蒸れないのでしょうか


メッシュの裏地を見ると、空気が通って涼しそうに感じるかもしれません。


ただしゼッケンは馬の背中と鞍に挟まれています。


外に広げた生地と同じ条件で空気が通るわけではありません。


USDFが公開するHilary Clayton獣医師の解説でも、


鞍があることによって生地の放熱や水分の発散が制限される点に触れています。


そのため通気性や速乾性に配慮したゼッケンでも、運動後に馬の背中が汗で濡れていることはあります。


「湿っているから性能が悪い」とすぐに判断するのは難しそうですね。汗の量や気温・湿度も関係します。


生地の説明は選ぶための手がかり。


そのうえで使った後の状態や乾かしやすさも見ていくと、自分の使い方に合う一枚を探しやすくなりそうです。


🔍 「綿100%」はどの部分のことでしょう


商品ページに素材が書かれていたら、どの部分を指しているのかも見てみませんか。


表地は綿でも裏地は別の素材というゼッケンがあります。


中にフォームなどのクッション材が入っていれば、その素材もまた別です。


「綿100%」という表示があっても、中材や留め具まで含めたすべての部材が綿という意味とは限りません。


もう一つ見ておきたいのが生地の構造です。


綿やポリエステルは繊維の種類。


一方でメッシュは網目状の構造を指す言葉です。


フェイクファーには毛足があります。


つまり「ポリエステル」と「メッシュ」は対立する選択肢ではありません。


ポリエステルで作ったメッシュ生地もあるのですね。


素材名と裏側の写真を一緒に見ると、商品説明の意味が少しつかみやすくなりそうです。


ここからは作りの異なる3枚をご紹介します。


Saddle Pad Eskadron Cotton Uni Grey



EskadronのCotton Uniは、表と裏に綿の生地を使ったゼッケンです。


内側には形を保つクッション材を組み合わせています。


馬の背中に接する布と中材は、それぞれ違う役割を持っているのですね。


綿は水分を吸収する性質を持つ素材です。


毛足のあるタイプではなく、布の接触面を選びたい方にとって比較の基準にしやすい一枚でしょう。


日常のお手入れでは、含んだ水分を乾かす時間も取っておきたいところです。


使った後に裏側を広げる習慣があると扱いやすそうですね。


Greyの落ち着いた色合いは、ほかの馬装品とも合わせやすそうです。


シンプルな見た目に加えて綿の裏地にも目を向けると、選ぶ理由が一つ増えるかもしれません。


👉 Saddle Pad Eskadron Cotton Uni Greyの詳しい情報はこちら


💙 Saddle Pad WeatherBeeta Prime All Purpose Blue



WeatherBeetaのPrime All Purposeは、表地と裏地で異なる素材を使ったゼッケンです。


メーカーは表側に綿混紡素材を使い、


裏側にポリエステルの「wick-easy lining」を採用していると説明しています。


汗の水分を移動させる働きを意識した裏地です。


背中の中央にはメッシュを配置しています。き甲部分にも余裕を持たせた形です。


こちらは「綿を使ったゼッケン」という説明だけでは見えにくい作りがポイント。


表側の素材に加えて、馬の背中に触れる裏地では水分への対応を工夫しています。


汗をかいた後の扱いやすさを重視したい方には、比較していただきたい一枚です。


実際の乾き方は使用環境にも左右されるため、


普段の使用間隔や干す場所も思い浮かべて選ぶとよさそうですね。


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🖤 Saddle Pad Skin Friendly Kentucky Black



KentuckyのSkin Friendlyは、裏側に柔らかなフェイクファーを使ったゼッケンです。


メーカーは皮膚が敏感な馬や毛刈り後の馬も想定し、


柔らかな接触面によって摩擦や当たりに配慮したシリーズとして紹介しています。


外から見えるふわふわした縁だけでなく、


馬の背中に触れる裏側にも毛足のある素材を使っている点に注目したいですね。


さらりとした布のタイプとは接触面の作りが異なります。


肌当たりや擦れへの配慮から選びたい方にとって気になる選択肢になりそうです。


なおフェイクファーと天然の羊毛は別の素材です。


見た目が似ていても水分の扱い方や洗濯方法まで同じとは限りません。


「ファー付き」という見た目からもう一歩進んで、どんな素材なのかを見てみると比較しやすくなります。


裏地に厚みが加わる分、今のゼッケンから替えたときの鞍の収まりも一緒に見ておきたいですね。


👉 Saddle Pad Skin Friendly Kentucky Blackの詳しい情報はこちら


🧺 選ぶヒントは今使っているゼッケンにも


新しい一枚を探す前に、今使っているゼッケンを裏返してみるのもよさそうです。


どんな素材でしょうか。平らな布ですか。それともメッシュや毛足のある生地でしょうか。


レッスン後にどのくらい湿っているか。


洗った後は次に使うまでに乾くか。


毛や砂は取り除きやすいか。


普段の使い心地を言葉にしてみると、次の一枚に求めることも見えやすくなります。


今の扱いやすさが気に入っているなら似た作りを。


乾かす時間が気になるなら裏地や厚さを。


接触面を見直したいなら生地の肌当たりを。


好きな色を絞ってから、裏地で比べるという選び方もできますね。


🐎 柔らかな生地もきれいな状態で使いたいですね


素材の特徴に加えて、接触面の状態も大切です。


柔らかな裏地でも砂や汚れが残っていれば、馬の背中に触れる条件は変わります。


使った後は付いた毛や汚れを確認しておきましょう。


毛足のある裏地なら、毛の間に入り込んだものにも目を向けたいところです。


湿っているときは裏側にも空気が当たるように広げて乾かします。


洗濯方法は商品ごとの表示に合わせてください。


また肌当たりのよい生地を選んでも、しわやずれがあれば擦れの原因になることがあります。


素材と一緒にサイズや装着時の収まりも見ておくとよさそうですね。


🎨 好きな色に裏地という選ぶ理由をもう一つ


表は自分の好きな色やデザインから。裏は馬の背中に触れる生地にも目を向けて。


表と裏の役割をきっちり分けるというよりも、ゼッケン選びの楽しさを一つ増やす感覚です。


乗馬用品を通販で探すときも、表側の写真に加えて裏側の写真や素材の説明まで見てみませんか。


綿の接触面を選びたい。汗を移動させる裏地が気になる。柔らかな毛足のあるタイプを比べたい。


同じ色のゼッケンでも、裏返すと違う選択肢が見えてくるかもしれません。


気に入った色の一枚に、馬のことを考えて選んだ理由もある。


そんなゼッケンなら使う時間も少し楽しみになりそうですね。


👉 ゼッケンの一覧はこちら


📚 参考資料


・USDF|Hilary Clayton獣医師による「The Science of Saddle Pads」


・CottonWorks|生地の加工による水分移動と速乾性の解説


※CottonWorksの資料は加工によって綿の性質が変わる例として参照しています。


今回紹介した商品の採用技術を示すものではありません。