2026/08/26 10:00


今回、新しく商品を登録していたら思っていた以上にたくさんの種類のブラシがありました。


そこでふと、乗馬を始めた頃に疑問に思っていたことを思い出しました。


「ブラシっていろいろあるけど、どこにどれを使うんだろう?」


今では普通に使い分けていますが、最初の頃はゴムブラシやダンディブラシ、


ボディブラシと名前を聞いても違いがよく分かりませんでした。


乗馬クラブのお手入れ箱を開けると、形や大きさ、毛の硬さが違うブラシが何種類も入っています。


周りの人が使っているのを見ながら「これは最初に使うんだな」


「これは顔に使うんだな」と少しずつ覚えていった方も多いのではないでしょうか。


馬のお手入れに使うブラシにはゴムブラシ、ダンディブラシ、ボディブラシ、


フェイスブラシ、たてがみ・しっぽブラシなどがあります。


改めて見てみると、それぞれにちゃんと役割があります。


馬の体には筋肉の厚い場所もあれば、すぐ下に骨がある場所もあります。顔のように敏感な場所もあります。


落としたいものも乾いた泥や細かなほこり、抜け毛や汗などさまざまです。


つまりブラシは単に「硬いもの」と「柔らかいもの」に分かれているわけではありません。


どんな汚れを落としたいのか。


どこをブラッシングするのか。


お手入れのどの段階で使うのか。


今回はそのあたりを整理しながら、


馬のお手入れでよく使うブラシの種類と使い分けを見ていきたいと思います。


🐴 まず知っておきたいブラシの基本的な順番


馬のお手入れでは


ゴムブラシ → ダンディブラシ → ボディブラシ


という順番を基本として使うことがあります。


なぜこの順番なのでしょうか。


泥やほこりが毛の中に入り込んでいる状態で、


いきなり柔らかいブラシを使っても表面をなでるだけになりがちです。


そこで最初にゴムブラシを使います。


毛の中に入り込んだ汚れや抜け毛を浮かせるためです。


次にダンディブラシを使い、浮いてきた泥やほこりを外へ払い落とします。


最後にボディブラシで細かなほこりを取り、毛並みを整えます。


つまり


浮かせる → 払い落とす → 整える


という流れです。


もちろん毎回3種類すべてを使わなければいけないわけではありません。


ほとんど汚れていない馬ならボディブラシだけで十分なこともあります。


反対に放牧後で全身に乾いた泥が付いているなら、ゴムブラシやダンディブラシが活躍します。


大切なのは「必ずこの順番」と覚えることではありません。


それぞれのブラシが何をする道具なのかを知ることです。


その日の馬を見て、必要なブラシを選べるようになると分かりやすいと思います。


🌀 1. ゴムブラシ|毛の中の汚れを浮かせる



最初に使うことが多いのがゴムブラシ(Curry comb)です。


丸型や楕円型などがあり、表面にはゴムや樹脂製の突起が付いています。


毛並みに沿って一直線に動かすというより、体の上で小さく円を描くように動かして使います。


目的は毛の中に入り込んだ土やほこり、抜け毛をほぐして表面へ浮かせることです。


特に分かりやすいのが換毛期です。


春先などにゴムブラシをかけると、驚くほど冬毛が浮いてくることがあります。


汗をかいたあとに毛が乾いて固まっている時にも使いやすいブラシです。


一方で、どこにでも同じように使うものではありません。


首や肩、胴体、臀部など筋肉のある場所を中心に使います。


顔や関節まわりなど骨が近い場所では刺激が強くなりやすいため、基本的には避けます。


同じゴムブラシでも突起の硬さや形によって刺激の強さは違います。


ゴムブラシをとても気持ちよさそうに受け入れる馬もいれば、強い刺激を嫌がる馬もいます。


最初から力を入れず、馬の反応を見ながら使うのが大切です。


ゴムブラシは「汚れを全部取るブラシ」というより「汚れを取れる状態にするブラシ」。


そう考えると、そのあとにダンディブラシを使う理由も分かりやすくなります。


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🧹 2. ダンディブラシ|泥や大きな汚れを払い落とす



ゴムブラシで汚れを浮かせたあとに使いやすいのがダンディブラシ(Dandy brush)です。


比較的長く、硬めの毛が使われているブラシです。


名前だけ聞くと少し分かりにくいですが、イメージとしてはしっかり汚れを払い落とすためのブラシです。


放牧後に付いた乾いた泥。


馬房で寝転んだあとに付いた敷料。


ゴムブラシによって表面に浮いてきたほこりや抜け毛。


こうした大きめの汚れを外へ払い落としていきます。


使う時は体の上を何度も往復させるというより、毛の中から汚れをかき出して外へ払うように動かします。


首や胴体だけでなく、脚に付いた乾いた泥を落としたい時にも便利です。


ただし毛が硬めなので、顔など敏感な場所には向きません。


ここで最初の頃に分かりにくかったのが、次に出てくるボディブラシとの違いです。


見た目だけなら、どちらも同じような「普通のブラシ」に見えるものがあります。


簡単に分けるなら


ダンディブラシは泥や大きな汚れを落とす。


ボディブラシは細かなほこりを取り、毛並みを整える。


この違いを覚えておくと使い分けやすくなります。


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✨ 3. ボディブラシ|細かなほこりを取り毛並みを整える



大きな汚れを落としたあとの仕上げに使いやすいのがボディブラシ(Body brush)です。


ダンディブラシと比べると毛が柔らかく、密度の高いものが多くなります。


ゴムブラシとダンディブラシで大きな汚れを取り除いても、毛の表面には細かなほこりが残っています。


それを取りながら毛並みを整えていくのがボディブラシです。


見た目にはきれいになったように見えていても、


ボディブラシをかけると細かなほこりが付いてくることがあります。


競技会前など、できるだけきれいに仕上げたい時にも活躍します。


ただ乗る前のお手入れでは、見た目をきれいにすることだけが目的ではありません。


特に確認しておきたいのがゼッケンや鞍が当たる背中周辺です。


腹帯が当たる場所も同じです。


ここに泥や砂、固まった汚れが残っていると運動中に擦れる原因になることがあります。


ブラシをかけたあとに手でも触ってみると、目では分かりにくい汚れや毛の固まりに気付くことがあります。


そしてもうひとつ。


ブラッシングは馬をきれいにする時間であると同時に、馬の体を直接確認できる時間でもあります。


傷はないか。


腫れている場所はないか。


いつもより熱を持っているところはないか。


触った時に嫌がる場所はないか。


毎回お手入れをしているからこそ、普段との小さな違いに気付けることもあります。


「きれいにする」だけではなく「今日の馬の状態を見る」。


これもブラッシングの大切な役割のひとつです。


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😊 4. フェイスブラシ|顔には顔用のブラシ



馬の顔のお手入れに使うのがフェイスブラシ(Face brush)です。


一般的な体用ブラシより小さく、柔らかな毛を使っているものが多いのが特徴です。


額や頬などを優しくブラッシングします。


「ボディブラシが柔らかいなら、それで顔も磨けばいいのでは?」


と思うかもしれません。


もちろん体用ブラシを絶対に使ってはいけないということではありません。


ただ馬の顔は目や鼻が近く、体よりもデリケートな場所です。


小さなブラシの方が細かく動かしやすく、目の周りなどを避けながら使いやすいというメリットがあります。


体に使ったブラシと顔用を分けておけば、使い分けもしやすくなります。


顔のお手入れではブラシの種類以上に、馬の反応を見ることも大切です。


額をブラッシングされるのが好きな馬もいます。


頬は平気だけれど鼻先を触られるのが苦手な馬もいます。


耳の近くを嫌がる馬もいます。


嫌がっているのに無理に続けず、馬の様子を見ながら優しく使います。


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💇 5. たてがみ・しっぽブラシ|長い毛には専用品



少し役割が違うのがTail & mane brush(たてがみ・しっぽブラシ)です。


これは体のほこりを落とすためのブラシではありません。


たてがみやしっぽの長い毛をほぐし、整えるために使います。


形も人間用のヘアブラシに近く、ピンの付いたタイプなどがあります。


ここで気を付けたいのが、絡まった毛にいきなり根元からブラシを入れないことです。


毛先が絡んでいる状態で上からとかしていくと、絡まりが一カ所に集まってしまいます。


まず毛先の絡まりから少しずつほぐします。


そこから徐々に上へ進めていくと、毛に負担をかけにくくなります。


特にしっぽは丁寧に扱いたいところです。


きれいにしようとして毎回強くブラッシングし、たくさん毛を抜いてしまっては逆効果です。


大きな絡まりは手でほぐす。


毛先から少しずつブラシを入れる。


必要に応じて、たてがみやしっぽ用のお手入れ剤を使う。


そんなふうに少し丁寧に扱うだけでも違います。

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🏇 乗る前と乗った後では見るところも少し違う


ブラシの種類を覚えたら、もうひとつ意識しておきたいのがお手入れをするタイミングです。


乗る前のお手入れでは、これから馬装する場所を特にしっかり確認します。


背中に泥や砂が残っていないか。


腹帯が当たる場所に汚れがないか。


毛が固まっていないか。


傷や腫れはないか。


脚にいつもと違うところはないか。


乗る前のお手入れは単に馬をきれいにする時間ではありません。


これから運動して問題がなさそうかを見る時間でもあります。


一方、運動後は汗や汚れを落としながら馬の状態を確認します。


暑い時期でしっかり汗をかいたなら水で洗うこともあります。


寒い時期なら濡らしすぎないよう、ブラシを中心にお手入れすることもあるでしょう。


その日の気温や運動量、馬の状態によって必要なお手入れは変わります。


だからこそ「毎回このブラシをこの順番で全部使う」と考える必要はありません。


今日は何を落としたいのか。


どこを確認したいのか。


そこから使う道具を選ぶ方が実際のお手入れには合っています。


🧤 基本のブラシ以外にもいろいろあります


ここまで紹介したブラシ以外にも、グルーミング用品にはいろいろなものがあります。


例えばマッサージブラシ。


突起の付いたブラシで体を刺激しながら使えるタイプがあります。


ブラッシングが好きな馬なら、お手入れの時間のコミュニケーションにも使いやすいアイテムです。


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手にはめて使うグルーミンググローブもあります。


ブラシを握って使うのとは少し違い、自分の手で馬の体をなでる感覚に近いのが特徴です。


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最初から必要なお手入れ用品をまとめて揃えたい場合には、グルーミングセットという選択肢もあります。


Grooming set(グルーミングセット)の商品一覧を見る


そしてブラシではありませんが、お手入れに欠かせないのがてっぴです。


蹄の裏に詰まった泥や敷料、小石などを取り除くために使います。


蹄をきれいにするだけではありません。


石が挟まっていないか。


蹄にいつもと違うところがないか。


そうしたことを確認する機会にもなります。


乗る前と乗った後に見ておきたい場所のひとつです。


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🧰 結局、最初に揃えるならどれ?


ここまでいろいろな種類を紹介すると


「結局、自分用に揃えるなら何が必要なの?」


と思うかもしれません。


基本として使いやすいのは


ゴムブラシ


ダンディブラシ


ボディブラシ


フェイスブラシ


たてがみ・しっぽブラシ


そして、てっぴ。


このあたりです。


もちろん最初から全部を揃える必要はありません。


乗馬クラブに共用のお手入れ用品があるなら、


よく使うものから自分用を少しずつ増やしていくのもいいと思います。


実際に自分用のブラシを使い始めると、同じ種類でも結構違うことに気付きます。


毛の硬さ。


毛の長さ。


ブラシ本体の大きさ。


持ち手の形。


手への収まり方。


同じボディブラシでも使いやすさは人によって違います。


馬にも好みがあります。


硬めのブラシを気持ちよさそうにする馬もいれば、柔らかいブラシの方が好きな馬もいます。


だからブラシは「この種類を持っていれば正解」というものではありません。


基本的な役割を知ったうえで、自分と馬に合うものを選んでいく道具なのだと思います。


🐴 馬に合ったブラシを使い分けよう


今回、新しいブラシをいくつも登録しながら


「そういえば昔は、どれをどこに使うのか全然分からなかったな」


と思ったことからこの記事を書いてみました。


今では何気なく手に取っているブラシも、改めて見てみるとそれぞれに役割があります。


すでに普通に使い分けている方も、これから自分用のお手入れ用品を揃える方も、


次にお手入れ箱を開けた時に少しブラシを見比べてみてください。


「このブラシは何をするためのブラシだろう?」


そう考えてみると、いつものお手入れもちょっと違って見えるかもしれません。