2025/12/20 10:00
🐣 そもそも、ブラッシングブーツってご存じですか?
乗馬を習い始めると、クラブで“なんとなくよく見るのに、
詳しい役割は知らない道具”に出会うことがあります。
その代表が、ブラッシングブーツです。
「脚を守るための道具です」と言われたけれど、
種類が多すぎてよく分からない…。
ブラッシングブーツって馬場だけ?障害にも使うの?
そんな よくある疑問 を、この記事で全部クリアにします。
ここからは、
日本で定着したイメージと、実際の役割のズレ をていねいにほどきながら、
あなたの馬に本当に合うブーツの選び方まで、やさしく案内していきます。
🌟 まず理解したい“イメージのズレ”

日本の乗馬クラブでは、ブラッシングブーツは“馬場用”という印象がとても強いものです。
真っ白なブーツを付けた馬場馬の姿は、すっかりおなじみですよね。
一方で障害では、外側に固いガードの付いたテンドンブーツが主流。
こうした見た目や競技文化が、自然と道具のイメージを作ってきました。
しかし実は、ブラッシングブーツは馬場専用のアイテムではありません。
本来は、障害・馬場・外乗・日常のトレーニング──
どんな場面でも使える 汎用的な脚用プロテクター です。
海外、特に欧州の競技会や乗馬クラブでは、
ブラッシングブーツは“最もよく使われる脚保護具”と言ってもいいほど一般的。
障害馬がウォームアップで付けていたり、馬場馬が日常のトレーニングで使っていたりと
用途は非常に幅広いのです。
つまり海外では、
「どんな競技をするか」よりも「脚がぶつかりやすい動きをするかどうか」
という点が選ぶ基準になっています。
🐴 ブラッシングブーツの本当の役割

ブラッシングブーツが守るのは、馬が運動中に脚同士をぶつけてしまう「ブラッシング(干渉)」です。
特に、内に蹄が入りやすい歩様の馬や、後肢が深く入るタイプ、
バランスが未熟な若馬などは干渉が起こりやすく、ケガのリスクも高くなります。
だからこそ、
馬場か障害かという“競技”ではなく、馬自身の動き方 がブラッシングブーツの必要性を決めます。
どんな競技をしていても、脚をぶつけやすい馬には必須となる道具なのです。
⭐ ブラッシングブーツをどう選ぶか
◆ 素材が変わると“向いている運動”も変わる
ブラッシングブーツは素材によって性格が大きく異なります。
たとえば、外側にTPU素材を使ったスポーツタイプは衝撃に強く、
方向転換やスピードが多い障害練習で頼もしい存在です。
一方、合成皮革タイプは見た目の上品さと扱いやすさから馬場のトレーニングとの相性もよく、
普段のレッスンで使いやすいバランスがあります。
ネオプレンやメッシュ素材の軽量タイプは柔らかく通気性が高いため、
敏感な馬や夏場のトレーニングでも快適に使用できます。
◆ サイズの考え方は「前肢は高さ、後肢は太さ」
前肢のブラッシングブーツは高さが重要で、
長すぎると関節に当たり、短すぎると保護範囲が足りません。
後肢の場合、前肢よりも太くなるため、ワンサイズ上げたほうが適切にフィットすることが多く、
特にベルクロが無理なく留められるかどうかは、快適さと安全性を左右する大切なポイントです。
◆ 競技別の“傾向”は知っておくと便利

馬場のトレーニングでは、動きを妨げない柔らかいタイプのブラッシングブーツがよく選ばれます。
白いモデルは脚のラインを美しく見せ、練習の雰囲気にも合うため人気です。
ただし覚えておきたいのは、馬場の本番競技では脚用プロテクターの着用は禁止されている という点です。
そのためブラッシングブーツは、
あくまで日常のトレーニングやウォームアップで馬の脚を守るために使われるアイテム。
本番直前に外し、素脚でアリーナへ入場することがルールとなっています。
障害では、クッション性や耐衝撃性が重視され、
TPU外殻などしっかりしたモデルが好まれます。
ただし、これはあくまで傾向であり、
最終的な判断は、その馬がどんな歩様で、どこをぶつけやすいか によって決まります。
🧼 長持ちさせるためのお手入れ
ブラッシングブーツは、少しの心がけで寿命が大きく変わります。
レッスン後に砂を払って内側の汗を軽く拭くだけでも快適さを保てますし、
ベルクロ部分を留めて保管するだけで粘着力の低下を防げます。
洗濯は毎回必要ではなく、月に1〜2回の軽い丸洗いで十分。
無理なく続けられるケアで、長く良い状態を維持できます。
🎁Lauro Tack が厳選するブラッシングブーツ3選
── 目的に合わせて選べる、信頼のラインナップ ──
ブラッシングブーツは種類が多く、
「どれが自分の馬に合うのか分からない」という相談をよくいただきます。
そこでLauro Tackでは、用途別に“選びやすさ”と“性能”のバランスが良い3モデルをピックアップしました。
🏇 しっかり守りたい方向け(障害・運動量の多い馬に)
Brushing Boots WeatherBeeta Exercise(Black / White)
強い負荷がかかる運動でも安定して使える信頼のモデル。
外側の耐久性が高く、内側は柔らかく脚にフィットするため、
方向転換やスピードのある動きが多い馬に特に向いています。
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衝撃吸収に優れる
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汚れに強く、お手入れが簡単
-
装着しやすい安定感のある作り
「レッスンでも競技でも一足で対応したい」「しっかり守りたい」
そんな方に安心して勧められるモデルです。
🐴 馬場の動きを美しく見せたい方向け(静かな動き・上品さ)
Brushing Boots LeMieux Fleece(White / Black)
馬場特有の“静かな脚さばき”を邪魔しない柔らかなつけ心地。
フリース素材が接触音を抑え、馬の動きの美しさを際立たせます。
-
柔らかく、肌当たりが優しい
-
シルエットがきれいで馬場との相性抜群
-
白は競技シーンでも映える
“脚元を美しく整えたい”というニーズに応える仕上がりです。
🌿 扱いやすさ・軽さを重視する方向け(普段使いに最適)
Brushing Boots Bucas(Black / White / Dark Blue)
軽さと扱いやすさに優れた、どんなレッスンにも気軽に使えるモデル。
価格帯も手に取りやすく、日常の練習に揃えたいという方に人気です。
-
圧倒的に軽い
-
汚れを落としやすく、日常使いに向く
-
カラーが豊富で揃えやすい
「まず1セット持っておきたい」「手入れが簡単なものがいい」
そんなニーズにぴったりです。
🔚 3タイプで迷わず選べる基準
-
運動量が多い / 障害中心 → WeatherBeeta Exercise
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馬場の動きをきれいに見せたい → LeMieux Fleece
-
普段使い・使いやすさ重視 → Bucas
“自分のレベル”ではなく、
馬と使うシーンに合わせて選ぶ のがポイントです。
📌 “競技”より“馬の動き”に合わせて選ぶ時代へ

ブラッシングブーツは、馬場だけのものでも障害専用でもありません。
馬の脚を守りたいあらゆる場面で活躍する、非常に汎用性の高いプロテクターです。
大切なのは、
あなたの馬がどの部分をぶつけやすいのか、どんな歩様なのか。
その特徴に合わせて選ぶだけで、馬の快適さも安全性も大きく変わります。
プロテクター選びは、実際の馬の歩き方によって最適解が変わります。
迷ったときは、無理に決めなくても大丈夫。
まずは一覧で、各モデルの特徴を比べてみてください。

