2025/10/03 10:00
こんにちは、Lauro Tackです。
このたび当ショップでも、ついに 乗馬用ヘルメット の取り扱いをスタートしました。
乗馬はとても楽しいスポーツですが、馬は大きく力も強いため、時に予期せぬ事故が起こることもあります。
そのなかでライダーの命を守る装備が「ヘルメット」です。
日本には安全基準がない?だから海外基準が大切
実は、日本には「乗馬用ヘルメットの安全基準」が存在しません。
そのため国内で販売されている製品はすべて 海外の規格を満たしたもの なんです。
ここでは代表的な規格と、近年注目されている最新技術をご紹介します。
🟢 CE VG1(ヨーロッパ)
ヨーロッパ全域で広く普及している代表的な安全基準。
衝撃吸収やストラップの耐久性など、乗馬に必要な基本性能をバランスよくカバーしています。
多くの乗馬クラブで貸出用にも採用されており、初めての方でも安心できるスタンダードな規格です。
🔵 ASTM/SEI(アメリカ)
アメリカで標準となっている規格で、特に 落下試験や衝撃吸収試験が厳格。
硬い地面での転倒や繰り返しの衝撃にも耐えられる設計で、耐久性を重視する方に選ばれています。
アメリカ国内の大会では必須となることも多い信頼の基準です。
🟣 PAS015(イギリス)
「世界で最も厳しい」と言われる規格のひとつ。
正面・側面・後頭部だけでなく、首への衝撃まで考慮したテストを行うのが特徴です。
その厳しさからトップライダーや国際大会でも選ばれており、最高レベルの安心感を求める方におすすめです。
🟡 MIPSシステム(技術)
「Multi-directional Impact Protection System」の略。規格ではなく、最新の安全技術です。
インナーシェルがわずかに動くことで転倒時の 回転衝撃 を逃がし、脳への負担を軽減します。
スキーや自転車競技でも採用が進んでおり、乗馬用でも急速に普及しています。
💡 実体験からのひとこと
以前落馬した際にヘルメットが割れたことがあります。
落ちた瞬間だったのか、後で馬に蹴られたのか…あまりに急なことで分からないほどでした。
ただ確かに言えるのは、「乗馬用ヘルメットをかぶっていて本当に良かった」 ということです。
割れた=衝撃を吸収して守ってくれた証拠。まさに命を救ってくれた装備だと実感しました。
乗馬用じゃないヘルメットは絶対にNG
たまに自転車用や工事用など、乗馬専用ではないヘルメットをかぶっている人を見かけます。
しかし、乗馬には落下だけでなく「馬に蹴られる」「頭突きを受ける」といった独特のリスクがあります。
専用の基準を満たしたものでなければ対応できないため、必ず 乗馬用ヘルメット を選びましょう。
騎乗時だけでなく、馬と関わるときも
実は、危険があるのは馬に乗っているときだけではありません。
馬装や引馬中でも、馬は予想外の動きをすることがあります。
知り合いのライダーは、引馬中に馬が頭を振った拍子に顔に当たり、鼻血を出したことがありました。
幸いヘルメットをかぶっていたので大きなケガには至りませんでしたが、
もし着けていなければ深刻な事態になっていたかもしれません。
「乗っていないから大丈夫」ではなく、馬と関わるときは常にかぶる くらいの意識を持つことが安心につながります。
✅ ヘルメットを選ぶときのチェックリスト
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国際規格(VG1 / ASTM / PAS015など)に対応しているか
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サイズ調整ができるか(後部ダイヤル式が便利)
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取り外して洗えるインナー付きか
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通気性があるか(長時間のレッスンや夏場に重要)
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デザインやカラーが自分に合っているか
まとめ
ヘルメットはライダーにとって「命を守るための装備」であり、同時に今は「おしゃれを楽しめるアイテム」でもあります。
日本には基準がないからこそ、海外規格を満たしたモデルを選ぶことが安心につながります。
私自身の経験や周囲の事例からも、乗馬用ヘルメットは必ず必要 だと強く言えます。
ぜひお気に入りのひとつを見つけて、毎日の乗馬をもっと安全に、もっと楽しくしてください。