2024/09/15 00:00

乗馬用品・馬具専門ショップ「LAURO Tack(ラウロタック)」です。

前回から馬が運動中にケガを予防するために馬の脚に取り付けるプロテクターについて書いてきましたが、【後編】は「肢巻き(しまき)」についてご説明します。


プロテクターのもうひとつの主要なアイテムは、肢巻き(しまき)です。脚に巻く帯のようなアイテムで、主にフリース素材が使用されています。その他にも伸縮性のある素材やゴム製のもの、複数の素材を組み合わせたハイブリッド肢巻きも存在します。

肢巻きのメリットとして、脚の動きが視覚的にわかりやすくなることです。特に明るい色の肢巻きを使用すると、指導員がリズムや動きを確認しやすく、ライダー自身も乗りながら鏡を見て調整しやすくなります。さらに、プロテクター同様にケガ予防の役割だけでなく、腱や靭帯を保護し怪我を予防する効果もあります。

しかし、肢巻きにもいくつかのデメリットが存在します。1つは、最初は巻き方に戸惑うことです。どの方向から巻き始めるべきか、どの位置から巻き進めるべきか、どこで終了すべきか混乱することがよくあります。

また、素材の特性から、肢巻きは乾草(かんそう)やゴミが付きやすい傾向があります。また、巻く力加減が強すぎると脚を保護するどころか、脚に負担をかけることもあれば、逆に弱すぎるとズレてしまう可能性があります。したがって、慣れるまでは上級者や指導者のもとで巻くことがおすすめです。習熟度が高まると、プロテクターと同じように効果的に使用できるようになるでしょう。

2回に渡って書いた2種類のアイテム、「プロテクター」「肢巻き」は、馬の脚を守るための重要な装備です。ただし、選択肢が多いため、自分と馬のニーズに合ったものを選ぶことが必要です。大切な馬の脚を保護し、怪我を予防するために、これらのアイテムが役立つことは間違いありませんが、正しい使い方と適切な選択が不可欠です!