2024/08/22 16:00

乗馬用品・馬具専門ショップ「LAURO Tack(ラウロタック)」です。


本日2本目のブログは、今週末に開催される「第48回全日本ジュニア障害馬術大会2024」と昨年の「第47回全日本ジュニア障害馬術大会2023」の変更点について紹介します。今年の大会では、いくつかの重要な変更が行われており、参加者や観客にとっても注目すべきポイントが多くあります!


1番大きな変更点「競技形式の変更」について書きたいと思います。


    ■ 2023年までは

        昨年の大会では、すべてのカテゴリで初日にスピードアンドハンディネス競技、2日目に標準競技を行い、2日間の成績を合わせて順位を決定していました。この形式は、選手たちがスピードと技術の両方を競うことができるため、非常にエキサイティングなものでした。また、上位60%の人馬が3日目の決勝競技に進出する形式で、競技の緊張感と興奮を高めていました。


   ■  2024年は

        今年の大会では、選手の安全性および馬のウェルフェアを最優先に考慮し、競技形式が大きく変更されました。ヤングライダー競技、ジュニアライダー競技、チルドレン競技は、スピードレースとなりにくいように2回走行競技で実施されます。この変更により、選手たちはより安定したパフォーマンスを発揮できるようになり、馬の負担も軽減されます。

    となっています。


ここから、これらの変更について個人的に思う部分を書きたいと思います。


    ■ 2回走行への変更について

    2回走行に変更された理由として、より公平な競技環境を提供するためや、選手と馬の技術を多角的に評価するためとされています。しかし、私はこの変更が逆にスピードレースを助長するのではないかと感じています。3回走行の場合、選手はペースを配分しやすく、全体的に安定した走行を目指すことができましたが、2回走行では1回目の走行がより重要になり、プレッシャーが増すことが考えられます。

    ■ 学業との両立

    チルドレンライダーやジュニアライダーの年齢を考えると、金曜日に競技が行われることで学校を休まなければならないという問題があります。スピードアンドハンディネス競技を大会から無くすことで、金曜日に学校を休む必要がなくなり、勉学に専念できるという点で良い影響があると考えています。

    ■ 競技時間の短縮

    昨年までは各カテゴリの競技が長時間にわたって行われ、選手や馬にとっても負担が大きかったです。今回の変更で競技時間が短縮されることで、選手や馬の負担が軽減されることが期待されます。また、引率のインストラクターにとっても、今回の変更は歓迎されるかもしれません。

   ■  伝統と新しい形式

    スピードアンドハンディネス競技がなくなることや、2日目の決勝進出者発表の喧騒がなくなることは、競技の一部として楽しみにしていた方々にとっては寂しいことかもしれません。しかし、いろいろな負担や役員などの長時間拘束を是正するためには、今回の変更が良い方向に進むのではないかと感じています。

 

   いずれにせよ、今年の大きな変更点を乗り越えて出場するライダーには頑張ってほしいですし、変更して実施した今年の競技からいろいろなフィードバックがされて、より良い大会になることを願っています!