乗馬用品・馬具専門ショップ「LAURO Tack（ラウロタック）」です。
暑い夏！今週末は「ジュニ選」（正式名称：全日本ジュニア障害馬術大会）ですね～。
なので唐突ですが、競技についてのお話をしてみようかと。。

タイトルにあります「障害競技」の中でも2つの競技について書きます。

S＆H競技は、「Speed and Handiness（スピードアンドハンディネス）」の略で、一般的にスピハンと呼ばれています。独特なルールを持つS＆H競技の魅力をご紹介します。


1. 基準C（Table C）形式で競技が行われる

S＆H競技は、「基準C」とも呼ばれる競技形式です。基準C形式では、コース内の障害物をクリアする際の時間が最も重要です。競技者は最速でコースを走破し、タイムを競います。

2. 落馬や反抗には減点はなし

通常の障害馬術競技（基準A）とは異なり、S＆H競技では騎手が落馬したり、馬が障害物を飛び越すことを拒否したり（反抗）しても減点はありません。競技者は勇敢な走りによって障害物をクリアし、最速でゴールを目指します。

3. ペナルティに注意！

ただし、S＆H競技にもペナルティが存在します。障害物のバーを落とすと、障害物を壊してしまうといったミスに対しては、それぞれペナルティタイムが加算されます。落下1回につき4秒、障害物を壊すと1回につき6秒です。競技者はミスを減らすことにも気を配る必要があります。

4. 失権となる場合もある

走行中に2回の反抗や落馬があった場合は失権となり、競技から退場となります。競技者は慎重にコースを駆け抜ける必要があります。


競技者A ---------
タイム：50.25秒
ペナルティ：バーを1本落とす（4秒のペナルティタイム）
総タイム：50.25秒 + 4秒 = 54.25秒
競技者B ---------
タイム：48.90秒
ペナルティ：障害物を壊す（6秒のペナルティタイム）
総タイム：48.90秒 + 6秒 = 54.90秒
競技者C ---------
タイム：52.00秒
ペナルティ(加算秒)：なし（クリアラウンド）
総タイム：52.00秒

この場合、タイムはBさんが１位、Aさんが2位、Cさんが3位ですが、AさんとBさんはそれぞれペナルティ(加算秒)が4秒、6秒あります。ですがCさんは全ての障害物をクリアしたため、ペナルティ(加算秒)が0となり、総タイムではCさんが優勝になります。