いつからロングブーツ?
迷い始めたときに知っておきたい、ブーツの考え方
乗馬を始めるとき、「まずはこれが必要ですよ」と言われて、グローブ、ヘルメット、ブーツをそろえた方は多いと思います。
最初から購入した方もいれば、レンタルからスタートして、毎回のレンタル料が気になって自分のものを買った方もいるでしょう。
いずれにしても、始めたばかりの頃は深く考える余裕はなく、言われるがままに選んだ、という感覚に近かったのではないでしょうか。
レッスンに少し慣れてくると、ふと周りが目に入るようになります。乗り方が安定していて、なんだか落ち着いて見える人。
よく見ると、自分とは違うブーツを履いている。
それがロングブーツ(長靴)だと知って、「かっこいいな」と思う一方で、いつから履くものなのか、履いたら何が変わるのかが分からない。
この記事は、そんなふうにロングブーツが気になり始めた人に向けて、ブーツの考え方を整理するためのページです。
ショートブーツが選ばれる理由は、とても現実的
乗馬を始めたときに勧められることが多いのが、ショートブーツ(ジョッパーブーツ)です。
これは妥協ではなく、続けていくうえでとても合理的な選択です。
とくに大きいのが、メンテナンスの楽さ。
泥や砂がついても手入れする範囲が限られていて、レッスン後にさっと拭くだけでも対応しやすい。
雨の日や馬場コンディションがあまり良くない日でも、気負わず使えるのは大きなメリットです。
また、ブーツとチャップスは別々に消耗するため、傷んだ方だけを買い替えられるという現実的な良さもあります。
ロングブーツを持つようになってからも、普段のレッスンや天候が悪い日、
とにかく気軽に乗りたい日はショートブーツに戻る、という方はとても多いです。
ショートブーツは、ロングブーツの代わりではなく、役割の違う相棒のような存在です。
レッスンでよく聞く「踵!」という言葉
レッスン中に、「踵!」「かかと下げて」「踵を上げない」「足、動かさない」。
こんな声を聞いたことがある方も多いと思います。
実際に言われたことがある方もいれば、周りで指導されているのを聞いたことがある、という方もいるでしょう。
不思議なのは、言われている本人は動かしているつもりがないことがほとんどだということ。
一生懸命バランスを取ろうとしたり、馬の動きに合わせようとした瞬間に、無意識のうちに踵が上がってしまう。
これは、できていないからではなく、真剣に乗っているからこそ起きやすい動きです。
踵が気になり始めたときが、ひとつのタイミング
「意識すると一瞬は下がるけれど、すぐ戻ってしまう」「足首だけで頑張っている感じがする」。
そんな感覚が出てきたとき、多くの人がロングブーツを意識し始めます。
ここで大切なのは、レベルや年数ではありません。
踵の位置や脚の安定感を、技術としてではなく感覚として気にし始めたかどうか。それが、ごく自然なタイミングです。
ロングブーツが助けになる理由
ロングブーツは、足首からふくらはぎまでを一体で包む構造になっています。
そのため、踵を下げようとしたとき、下げた位置を保とうとしたときに、脚全体でその形を支えやすくなります。
勝手に直してくれる魔法の道具ではありませんが無意識の動きを抑えてくれることで、
「踵を下げる感覚」をつかみやすくなる人が多いのも事実です。
ロングブーツに替える時期の、ひとつの目安
一般的な話として「3級を取ったあたりでロングブーツに買い替える」というのはひとつの目安としてよく聞きます。
ただし、これはあくまで目安であって、必ずそうしなければいけないタイミングではありません。
ロングブーツというと「上級者が履くもの」というイメージを持たれがちですが、決してそういう位置づけの道具ではありません。
実際、ジョッパーブーツ+チャップスのスタイルで、普通に110cmクラスを跳んでいる人はたくさんいます。
さすがに馬場馬術の公認競技ではそのスタイルは見かけませんが(笑)
それは競技規程や見た目の統一感の話であって、技術の優劣とは別の話です。
ロングブーツは、「上達した証明」ではなく、いまの自分の課題を助けてくれるかどうかで選んでいい道具です。
併用という選択肢も
踵が気になり始めたらロングブーツを検討する。でも、ジョッパーブーツは手放さない。
雨の日、普段のレッスン、気軽に乗りたい日はショートブーツ。
踵の安定感を意識したい日はロングブーツ。用途に合わせて使い分ける。これが、実際に多いスタイルです。
通販でロングブーツを選ぶときに、知っておきたいサイズ感の話
ここからが、通販で迷いやすい一番のポイントです。
ロングブーツの多くは、ヨーロッパ基準の体型を想定して作られています。一般的に、日本人は
・脛がやや短め
・ふくらはぎがしっかりしている
傾向があるため、同じ表記サイズでも「合わない」と感じやすいのが現実です。
そのため、通販では完璧なサイズを当てにいくより、方向性で選ぶほうが失敗しにくくなります。
高さ(Length)
高さが選べる場合は、少し短め(S〜M寄り)を選ぶのが無難です。
ロングブーツは高すぎると膝裏に当たりやすく、使いづらくなりがちです。「少し低いかな?」くらいでちょうどよく感じることも多くあります。
ふくらはぎ(Calf)
ふくらはぎは、無理に細めを選ばないのが基本です。サイズ展開がある場合は、M〜L寄りを選ぶほうが安心。
見た目よりも、ファスナーが無理なく上がることを優先したほうが、結果的に長く使えます。
サイズ表がある場合
サイズ表がある商品では、実寸を測ったうえで、ほんのり余裕が出るサイズを選ぶのが一般的です。
最初からギリギリを狙うと、履き始めにストレスを感じやすくなります。
サイズ表がない場合
その場合は、「高さは控えめ」「ふくらはぎは余裕を持つ」という方向性だけでも、判断材料として十分役に立ちます。
ふくらはぎを「調整する」という考え方も
どうしても「高さは合うのに、ふくらはぎが合わない」というケースもあります。
そんなときの考え方のひとつとして知っておきたいのが、ふくらはぎ調整用インサートという仕組みです。
Suedwind Curvy AM Inserts はふくらはぎ部分にインサートを入れることで、フィット感を調整できる構造を持ったロングブーツです。
これは「誰にでもおすすめ」というものではなく、ふくらはぎのサイズ感で悩みやすい方に向けた選択肢のひとつ。
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ロングブーツは、今の自分に寄り添う道具
ロングブーツに、早い・遅いはありません。
踵の位置や脚の安定感が気になり始めたときが、考えていいタイミングです。
今のブーツで楽しく乗れているなら、それがいちばんの正解です。
迷ったときは、またこのページに戻ってきてください。
