🐴 プロテクター選びで迷っている方へ
クラブ備品のストレスをなくす“安心の選び方ガイド
乗馬を続けていると、クラブのプロテクターで「ちょっと不安だな…」と感じる瞬間は誰にでもあります。
レッスン中にズレたり、ベロクロが弱って外れかけたり、前後・左右が揃わず馬装直前に焦ったり。
とくに混み合う時間帯ほど小さなトラブルが続き、自分のつけ方が悪いのかと落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
でも実は、それはあなたのせいではなく、備品が多くの馬に使い回されて“寿命を迎えているだけ”。
汗や泥を毎日受ける装備はどうしても形が崩れ、留まりが弱くなっていきます。
だから「そろそろ自分用を持った方がいいかな…」と感じるのはとても自然なことなんです。
そして、プロテクター選びは一見難しそうに見えて、“どう違うか”“どこを見ればいいか”を知るだけで驚くほど簡単になります。
この記事では、形の理由、素材ごとの特徴、ケアのコツ、買い足して長持ちさせる運用まで、
クラブではなかなか教えてもらえない“本当に役立つ知識”だけをまとめました。
あなたが安心してレッスンできる「自分だけの1セット」を選べるように、プロテクターの基礎をわかりやすく整理しています。
ぜひ、道具選びの不安がスッと消える感覚を味わってください。
◆ 前肢用と後肢用は“守る場所の形”が違うから形が違う
前肢と後肢でプロテクターの形がまったく違うのは、デザインではなく、守る部位そのものの構造が違うからです。
前肢は、浅層・深層の2本の腱が縦にまっすぐ伸びており、この“縦のライン”を守ることが最優先。
そのため、前肢用は 細長く、縦方向にスッと伸びた形 をしています。
腱に沿って密着しやすい形状のおかげで、走行中の負担や衝撃に合わせてしっかり支えられる構造です。
一方 後肢は、特に球節(Fetlock:フェットロック)が前後に沈み込むように大きく動くため、
この“丸い関節”を包み込める形が必要になります。そのため後肢用は コンパクトで丸みのある“カップ形状” が特徴。
球節が沈む瞬間の荷重を受け止め、蹴り返しの動きにも対応できるよう立体的に作られています。
📌 形が違う理由
前肢 → 細長い腱を守るため細長い形
後肢 → 大きく動く球節を守るため丸い形
この仕組みを知っておくと、商品画像を見るだけで用途がすぐ分かり、“選ぶときの迷い”が一気に減ります。
◆ 留め具(ベロクロ or フック)の違いで、使い勝手が大きく変わる
プロテクターには大きく分けて 「マジックテープ(ベロクロ)」 と 「フック(留め金タイプ)」 の2種類の留め具があります。
これも特徴がはっきりしているので、用途に合わせて選ぶと失敗しません。
ベロクロタイプ
最も一般的で、クラブ備品にも多い方式。片手でもすぐに留められ、調整幅が広くフィットさせやすいのがメリットです。
一方で、砂・毛・汗を何度も受けると粘りが弱くなりやすく、古くなると“外れる”“ズレる”というトラブルの原因になりがち。
初心者や普段のレッスンには扱いやすい定番タイプ です。
フックタイプ
金具で引っ掛けて留める方式で、ベロクロより劣化しにくいのがポイント。特に障害用やスポーツ志向のモデルに多く、
「外れにくい・ズレにくい」ことが最大の強み。ただし、慣れていないうちはベロクロより少し留めづらく感じることもあります。
📌 留め具まとめ
ベロクロ:早い・簡単・フィットしやすい(ただし寿命は短め)
フック:外れにくい・劣化しにくい(ただし慣れは必要)
この違いを知るだけでも、「自分にはどっちが使いやすいか」が判断しやすくなり、クラブ備品との違いも理解できて選びやすくなります。
◆ 素材の違いは“役割”で理解すると一気に選びやすくなる
プロテクターの素材は種類が多く見えますが、実はどれも“役割”が明確です。
まず一番ベーシックなのが ネオプレン。柔らかくて馬が受け入れやすく、普段のレッスンに万能。
価格・扱いやすさ・耐久性のバランスが良く、初めての1セットとしてよく選ばれる理由がここにあります。
衝撃ガードを優先したいなら TPUシェル(ハードシェル)。外側に固い層があり、障害レッスンやスピードが出る運動でも安心。
普段はラバー、ジャンプ時はハード、と使い分ける人も多い素材です。
日本の湿気が多い気候に強いのが 通気性モデル(メッシュ/ベンチレーション)。
内部に熱と湿気がこもりにくく、乾きも早いため、夏場や汗をかきやすい馬では快適さの差が大きく出ます。
見た目で人気の ファー(合成ファー) は、実は擦れを防ぐための実用素材。
肌あたりが柔らかく、敏感肌の馬にも優しいため、汗擦れが起きやすい季節にも向いています。
そして人気の高い ファー(合成ファー) は、見た目の可愛さ以上に“肌あたりの柔らかさ”が特徴の素材です。
敏感肌の馬や、汗擦れが起きやすい馬に向いており、脚とプロテクターの当たりをふんわり和らげてくれます。
ただし砂が付きやすかったり、雨の日は乾きに時間がかかるため、
メインというより“必要に応じて使い分けるタイプ” と考えると扱いやすくなります。
📌 役割まとめ
ネオプレン:万能で扱いやすい“最初の1セット”
TPUシェル:衝撃ガード優先。ジャンプで安心
通気性モデル:蒸れやすい日本の夏で快適
ファータイプ:敏感肌の馬にも優しい“擦れ防止”
◆ ケアと“使い分け”を知るだけで寿命は大きく変わる
プロテクターの寿命は、素材よりも 使い方とケア で決まります。
レッスン後に砂を軽く払う、汗が付いたまま放置せず乾かす、ベロクロ同士を留めて保管する
――これだけで劣化スピードは大きく変わります。
ファータイプなら、ふわっと軽く払ってしっかり乾かすだけで見た目も持ちも良くなります。
さらにおすすめなのが、“新品用”と“雨用(サブ)”を分ける方法。
プロテクターは急に壊れるのではなく、少しずつ形が疲れていくもの。
新品を常にフル稼働させないだけで寿命は驚くほど伸びますし、
雨や泥のある日は“古い方を使う”という小さなルールだけでコスパも安心感もぐっと上がります。
◆ 最初の1セットの例として、EQUITHÈME「Tara」シリーズを紹介します
普段は特定の商品を推しませんが、「最初の1セットはどれがいい?」という質問が多いため、
あくまで“例”として紹介します。
EQUITHÈME「Tara」 は、柔らかい合成ラバーでフィットしやすく、軽さも扱いやすさも初心者にぴったり。
汚れに強く乾きやすいので日常使いにちょうど良いシリーズです。
そして何より 全14色展開 なので、好きな色で揃えられる楽しさがあります。レッスンのたびに気分が上がるカラーを選べるのも魅力。
👉 EQUITHÈME「Tara」シリーズの商品一覧はこちら
🎯 まとめ:安心してレッスンできる“自分用の1セット”を
プロテクターは、形の理由と素材の役割を知るだけで一気に選びやすくなります。
クラブ備品で感じていた不安の多くはあなたのせいでも馬のせいでもなく、
“道具の寿命”。自分に合う1セットを持つだけでレッスンの安心感は大きく変わります。
📌 プロテクター一覧はこちら
