🐴 ゼッケンの選び方|はじめてでも迷わない完全ガイド
—— 形の理由を知ると、選ぶ基準が自然と見えてくる ——
乗馬を続けていると、
クラブのゼッケンが少しへたって見えたり、
周りの人が敷いている綺麗な色が気になったり——
そんな小さなきっかけで「自分のが欲しい」という気持ちが生まれます。
せっかくなら、
形の違いが“なぜ”生まれたのか を知って選びたいところ。
ここを理解すると、ゼッケン選びが驚くほど分かりやすくなります。
🎯 ゼッケンは何のためにある?
—— 鞍と馬の背中を守る「緩衝材」+「固定のための土台」 ——
ゼッケン(サドルパッド)はただの敷物ではありません。
役割は大きく3つ。
鞍と馬の背中の間にクッションを入れるため
→ 摩擦・圧力の分散、汗や汚れの吸収
鞍を安定させる土台になるため
→ 鞍が“同じ位置”に座りやすくなる(特に初心者に重要)
馬体をきれいに見せるため
→ 馬場・障害それぞれの競技に合ったシルエットづくり
この3つのために、馬場ゼッケンと障害ゼッケンで形が大きく変わるわけです。
🐎 馬場ゼッケン
—— 長方形なのは「馬場鞍の形」に合わせて作られているから ——
馬場ゼッケンはすっきりした 縦長の長方形。
この形はまず何より、
馬場鞍のシルエットに“ぴったり合う”ように作られていることが一番の理由です。
馬場鞍はフラップ(脚を当てる部分)が長くてまっすぐ鞍全体が縦方向に伸びた形馬の胴に沿って
“長く見せる”デザインという特徴があります。
そのためゼッケンも長方形になり、鞍の形をきれいに安定して受け止める
背中から腰まで均一に保護できる馬の横姿をすらっと整えて見せられる
という馬場特有の美しさにつながります。
結果として、脚を縦方向に使う馬場の動きとも相性が良い形になっている、という“副次的な好都合”も生まれています。
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🐎 障害ゼッケン
—— 前が丸いのは「肩まわりの大きな動き」を邪魔しないため ——
障害ゼッケンの特徴は、前側に大きく丸くカーブした形をしていること。
これはジャンプのとき、馬が前脚を大きく上げ肩を前に押し出し肩甲骨の“山”が前に回転する
というダイナミックな動きをするためです。
肩の筋肉の山が前に回転する場所に、角ばったゼッケンがあると 突っ張り・干渉 が起こる。
それを避けるために、前が深くカットされています。さらに障害ゼッケンは軽めでコンパクト。
着地の揺れを最小限にするための構造です。
🌀 ヨーロピアンカットの豆知識
前側のカーブが斜めに流れるデザインは“脚を使いやすくするため”に生まれた説があります。
特に小柄なライダーやジュニアでも、ゼッケンに脚が埋もれず“外に抜けやすい”形にしたと言われており、
知っていると少し嬉しい知識です。
後、色鮮やかなゼッケンが多いのも特徴です。
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🧵 キルティングの形にも理由がある
—— ダイヤは蒸れにくく、スクエアは整って見える ——
ゼッケンの表面の「縫い目の模様」。
実はこれも機能の違いがあります。
ダイヤ型
→ 汗の逃げ道が斜めに広がり、熱がこもりにくい
スクエア型
→ 見た目が整い馬場鞍と合わせると“端正さ”が出る
ちょっとした違いですが、選ぶときの視点がひとつ増えます。
🌿 素材は「夏だけ」気にすればOK
素材は
・コットン
・メッシュ / ハニカム
・ベルベット
などがありますが、迷いすぎる必要はありません。
夏 → 通気性の良いメッシュ系が快適
その他の季節 → 好きな質感でOK
ゼッケンは機能差が極端に大きいアイテムではありません。
“触ったときの好き”で選んで問題ない世界です。
🎨 色は自由に選んでOK
—— 敷いた瞬間に気分が上がる色こそ、一番長く使える ——
ネイビーや黒に限らず、
淡い色でも、深い色でも、光沢があってもOK。
乗馬は「好き」で続けられるスポーツ。
最初の一枚こそ、
あなたの気持ちが明るくなる色を選んで大丈夫です。
🌟 まとめ
—— ゼッケンは形の“理由”を知ると選び方が変わる ——
・ゼッケンは「鞍と背中の緩衝材」+「鞍を安定させる土台」
・馬場ゼッケンは馬場鞍の構造に合わせた長方形
・障害ゼッケンは肩の回転を邪魔しない丸いカット
・ヨーロピアンカットは脚を使いやすくした形が元とされる
・キルティングはダイヤ=蒸れにくい/スクエア=整う
・素材は夏だけ気にすれば十分
・色は自由でいい
理由を知って選ぶと、
自然と“自分に合う一枚”が見えてきます。
そして Lauro Tack には、落ち着いた色から鮮やかなカラーまで豊富に揃っています。
「これ好きだな」と思える一枚に出会えるはずなので、どうぞゆっくり見ていってください。
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